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これらの方式のうち、フェリーについては既存の船舶を利用する場合、本来の運航の空き時間における運用となるため、輸送時間帯が限定され利用者ニ一ズを満たすことが難しい(外貿コンテナの輸送業務は午前6時台に開始されることが多い。フェリーは午前8時以降に空きが生じるが、この時間帯では利用者のニ一ズを満たせない)。したがって、現在就航中のフェリーを利用するのではなく、フルタイムで大阪港〜神戸港間の輸送に従事できる船舶の新造あるいはチャーターが必要となる。
内航コンテナ船については、西日本の諸港と神戸港及び大阪港の間で定期運航中の船舶を利用できる。これらのコンテナ船が輸送するコンテナは神戸港で取卸されるものが多く、神戸港〜大阪港間の消席率は低い。したがって、既存の航路に就航中の船舶を利用できるため、船舶の新造やチャーターあるいは岸壁施設の新たな整備等のコストは最小限に抑えることができる。
フェリー型はしけについては、シャーシ輸送に適合するタイプを新造するのが望ましいが、既存のタイプも活用可能である。例えば、関西国際空港の建設中には空港島と本土との間ではしけを使ってダンプカーや建設重機などの輸送が行われたが、このタイプのはしけは大阪港〜神戸港間のコンテナシャーシ輸送にも利用できよう(図6−4参照)。
また、コンテナはしけについてはアンケート結果で明らかなようにかなりの数が大阪港及び神戸港に常駐しているので、これを活用することを前提とする。

 

 

 

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